病気について

テレビなどで病気の特集をする事が多くなって来ましたが、偏った内容が多いためか、患者さんと我々医師の感覚がずいぶんと違ってきている様です。
最近感じるのは、検査をすれば病気が全てわかると考えていたり、症状があるから、何らかの重篤な病名がつくと考えている方が増えて来ています。
診察をした際には病名をつけなくてはなりませんが、症状名がつくこともあります。例をあげると、「腹痛症」「腰部筋肉痛」「慢性咳嗽」「三叉神経痛」などがあります。「腹痛症」はお腹が痛い、「腰部筋肉痛」は腰の筋肉が痛い、「慢性咳嗽」は咳が長く続く、「三叉神経痛」は三叉神経がある顔が痛いということです。これらは病名であっても症状名でもあり、本来の病名とは異なります。腹痛症といっても、大腸炎で痛む腹痛もありますし、腸閉塞で痛む腹痛もあります。本来の病名はこれら原因となっている、大腸炎や腸閉塞が病名です。また大腸炎にもさらに原因があり、細菌が原因の細菌性大腸炎や原因が確定されていない潰瘍性大腸炎などがあります。
逆に言えば、腹痛があっても原因がはっきりしない場合には腹痛症という診断がつく事もあります。病名がわからないことと、治るかどうかは別ですので、病名には拘らない方がよいのではないでしょうか。

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